2008年7月31日木曜日

Thelma & Aaron Sheche (2)


Aaron shecheさんのConch Shellで作った鷲のFetishです。1997年3月31日に、本人から直接入手しました。このときには、ニューヨークからCoupleのお客さんと一緒になり、一緒にギャラップのモーテルに泊まったことを覚えています。
 普通、Shecheさん一家のFetishは、Cushingの本にある、古いスタイルのFetishが多いのですが、これは、材料に合わせた、創作的な色彩の強い作品です。Aaronさんの美的な才能を証明する作品でしょう。
 Aaronさんの奥さんであるThelmaさんは、最後の仕上げ部分に加わりますが、仕上げの直前までは、はじめからAaronさんがすべて制作にあたります。
 ズニは、母系制の社会ですから、男性は奥さんの家に入り、奥さんの家のアートのスタイルに従事するのが普通です。Aaronさんも、Thelmaさんのお父さんであるTheodore Kucateさんのスタイルで作品を制作してきました。この鷲は、スタイルの制約から自由になって制作した、Aaronさん自身の作品になっています。Aaronさんは、2002年2月17日、87歳で亡くなられました。
 Aaronさんが亡くなられてから、Thelmaさんに、ひとつだけFetishを作ってもらいました。しかし、今ではThelmaさんはFetishを作られません。代わって、お二人の娘であるLorandinaさんが盛んに優れたFetishを制作しています。最近では、Lorandinaさんの息子であるAaron Chapella君や、Thelmaさんの息子であるArden Kucateさんの娘さんも、家族のスタイルのFetishを作っています。

Thelma & Aaron Seche (1)
















私がズニのFetishを集めるようになったのは、1992年に、娘にせがまれて、Silver and Turquoiseのインディアン・ジュウェリーを求めて、サンタ・フェのインディアン・、マーケットに行ったのが初めでした。その時は、サント・ドミンゴのトルコ石の首飾りや、ナヴァホのBoloタイを買ってきたのですが、翌年3月にシェル石油の広報誌に乗っていた訪問記に導かれて、Sheche家を初めて訪ねました。 Albuquerqueで飛行機を降り、レンタカーを借りてギャラップまで40号線を走り、ギャラップから南下して、Zuni Puebloに入りました。53号線の空き地に車を置き、小高い丘に添って立つ集落を上り、いちばん上の家でShecheさんの家を訪ねると、向こう側に降りたところがShecheさんの家でした。訪ねて、Fetishが欲しいというと、2・3日待ったら作ってあげるとのことでした。夜は、居留地には原則として滞在できませんでしたから、ギャラップのモーテルに宿泊して、ズニに通いました。 こうして作ってもらったのが、この写真にあるAaron Shecheさんの4個のFetishです。それ以来10数回訪ね、50個ほどのFetishを作ってもらいました。中でも写真の、蛇紋岩の亀は、逸品です。この4個は、このとき一緒に作ってもらったものです。