2008年9月13日土曜日

LORANDINA SHECHE








9月1日(月)にアルバカーキに飛んで、夜11時過ぎに空港に到着しました。その夜は、空港近くのSleep Innに一泊して、翌朝Innのバンで、レンタカー・センターに送ってもらいました。レンタカーを借りるとすぐに、Santa FeのPackMailに直行し、オークションで落としたボロとピンを受け取り、そのままアルバカーキ経由でInterState 40をGallupまで。Gallupでは、行きつけの中華料理屋で昼食のバイキングをとりました。しかし、アメリカの普通の中華料理屋の、Sweet and Sour Porkというのは何なんでしょう。色のどぎつさといい、味付けといい、硬さといい、感心しません。
 中華料理屋を出た後、Perry NullとRichardson’sを冷やかして、さらに、ズニへ向かう途中のJoe  Milo’sで一服したのち、Zuni Reservationに入りました。ズニでは、まず、Pueblo Tradingによって、ボロとバックルの修理を依頼するとともに、持参した40年代、50年代のズニの宝石について、情報収集を試みました。
 ズニでは、いつも泊めていただいているShecheさんの家に落ち着きました。この7月に私の家にホーム・ステイしたThelmaさんのお孫さんで、Lorandinaさんの息子さんのKeffe君がすぐ荷物を部屋に運び入れてくれて、居間で、1年ぶりの再会を喜び合いました。
 今回、Lorandinaさんから分けていただいたのはこの5点です。いちばん上の写真は、AlabasterのBow Priest Mountain Lionです。今回初めて見ました。次の写真は、Old StyleのMoleで、蛇紋岩製ですが、これも初めて見ました。3枚目の写真は、以前から制作しているAluniteのBob catですが、形態的には、ずっと良くなっているように思えます。最後の写真は、蛇紋岩製のMale and Femaleですが、これも初めて見ました。小さなほうは購入したものですが、もう一つのほうは、子供がお世話になったお礼だとして、Lorandinaさんからいただきました。
 2002年にお父さんであるAaronさんを亡くしてから、Lorandinaさんが家長として、Shecheの家を守っている(ズニは母系制の社会です)わけですが、そのせいか、それまでの、どちらかといえば、パターン化された作品から、自由で豊かな形態のFetishに変化してきています。そのせいもあってか、Northern Arizona MuseumのZuni Heritage Showでは、2002年にBest of ShowをRoystone Turquoiseの小さな鷲で、2008年にもStone Carving部門で、HuntingのDirectional setで、第1位を獲得しています。地位が人を作り、作品に強く影響したのでしょうか。今回の作品も、そのことをよくあらわしているように思います。
 ズニには、火曜日から日曜日まで5泊6日の滞在でしたが、その間いろいろな方のお話が聴けました。Shecheさんの家の方はもちろんですが、Nahohaiさん、Edaakieさん、Leekyaさん、Homerさん、Vacitさん、Martsaさん、Natachuさん、Pueblo TradingのRenaさんには特にお世話になりました。心から感謝いたします。


2008年9月12日金曜日

作者不明のFETISH


Simon Bicaさんの2頭のアラバスターのFetishと同時に分けていただいた熊のFetishです。明らかに、Old styleの熊で、私はこの熊に一番惹かれました。明らかに、最近作られたものではありません。だれが作ったものにせよ、好ましいFetishと思っています。胴体下部には、T.とZuniという文字が、Free Handで刻まれています。もう少し、詳しく尋ねてみればよかったと思っています。

SIMON BICA


Simon Bicaさんの中古のFetishということで入手しました。ズニ滞在の最終日、7日(日)に、Sarahさんの所にズニの古い宝石の鑑定をしていただいて帰ろうとしたところ、Sarahさんが、隣の方がFetishを買ってほしいと言っているからというので、半ば強引に連れて行かれました。そうすると、Simon Bicaさんの親せきで、Simonさんの古いFetishを買ってほしいということでした。その家は、宝石を作っている家でしたが、Sarahさんの所にFetishを買いに来た人だということで、Fetishを買ってほしいと思ったようです。実は、前の日にも家の前で呼び止められて、買ってほしいと言われたのですが、その時は新しいFetishを買うつもりはなかったので断りました。しかし、Simon BicaさんのFetishは今では入手困難ですから、喜んで分けてもらいました。
Simon Bicaさんは、ズニの陶芸家であるQuanita Kallestewaさんの母で、同じく陶芸家であるNellie Bicaさんの夫で、やすりを使ってFetishを作っていました。もちろん、1990年代に亡くなっていますから、非常に貴重なものです。

SARAH LEEKYA (3)


Leekya Deyuseさんの娘さんで、Robert Leekyaとともに二人だけ残った兄妹です。Robertさんは、Nugget Workの宝飾細工で有名ですが、Fetishは作りません。
 3日(水)の朝、Elizabeth Leekya Vacitさんの娘であるBessieさんを訪ね、古いズニの宝石の鑑定をお願いした後、隣に住むSarahは不在であったため、どこに行ったかを訪ねると、Juana Homerさんのところだろうということで、Juanaさんの家を訪ねました。Juanaさんとは、以前から、宝石のことでは顔見知りでしたし、昨年はBernard Jr.さんのFetishを分けてもらっていましたので、気軽に訪ねました。Sarahさんはいるかとたずねると、出てきてくれて、Old Man Acqueさんと、Alice Leekya HomerさんのFetishを確認してくれました。また、Alice Leekya Homerさんの2点のボロも確認していただきました。その時、Sarahさんに熊を2点作ってくれるよう依頼しましたが、翌日できてきたのは、Green Serpentineの熊1点だけでした。それで、再度依頼すると、できてきたのは、Argiteのマウンテン・ライオンと、Pipe stoneの狼でした。来年には、鷲と穴熊とモグラを作ってもらわなければならないようです。

PATRICK HOMER

Bernard Homer Jr.さん、Juanaさんの兄弟である、PatrickさんのStanding BearのFetishです。材料はFluoriteでしょう。Patrickさんは既に亡くなられていますが、Juanaさんの娘さんがおじさんに当たるPatrickさんのこのFetishを持っていて、売りたいということで、入手しました。本来は、Juanaさんの家にあるべきものと思いますが、私としては、亡くなられた方の作品で、3人の兄弟姉妹の作品がそろうのですから、ありがたい申し出でした。9月6日(土)のことでした。

JUANA HOMER



Alice Leekya Homerさんの娘のJuana(ホワナ)さんの熊2点です。初めて入手しました。Juanaさんには、白い熊を2点注文したのですが、二日後に6点できてきて、まあいいか、ということで6点とも購入しました。そのあとで、Bernard Jr.さんの熊を受取りに行ったところ、これもできているよとのことで、半ば仕方なく入手、さらに、その時はおつりがなく、後でおつりを取りに行ったところ、トルコ石の熊は作らなかったからと、2個押しつけられて、計9個の熊のFetishを入手してしまいました。ただ、最近、いろんな方に熊のFetishを差し上げる機会が増えて、いずれ差し上げることになるので、特に後悔はしていません。Travertineの熊は体長2.5インチ、トルコ石のは1.5インチです。いずれも量感のある丸々としたLeekya―Homerの家のFetishです。

BERNARD HOMER Jr. (2)


白の背景に白のアラバスターの熊ですからかなり見にくい写真になってしまいました。Aliceさんの息子のBernard Homer Jr.さんの熊のFetishです。Bernard Homer Sr.さんとAliceさんの夫婦には、Bernard Jr.さん、Juanaさん、Patrickさんの子どもがいますが、昨年初めてBernard Jr.さんの狼のFetishをラピス・ラズリで作って頂くまでは、1点も持っていませんでした。これは、Bernard Jr.さんの2点目のFetishということになります。私がズニに滞在していた火曜日から日曜日までの間、彼は、Turquoise Villageから材料を提供されて頼まれていた狼のフェティシュ・ネックレスにかかりきりになっていて、白い熊のフェティッシュを二つ頼んでいましたが、できたのはこの1点のみでした。

ALICE LEEKYA HOMER




このFetishは、カリフォルニア州のRainmakerさんから、ズニの中古のFetishとして入手したものです。アルバカーキのDealerから出たものということでした。Leekyaさんを思わせるところのある熊ですが、Leekyaさんとは明らかに違うと思いました。Leekyaさんの息子のFrancisscisさんのものかとも思いましたが、足に指がほられていないことから、ちょっと違うな、とも思っていました。しかし、目のインレイや耳の彫り方にLeekyaさんに似たところがあること、特にOfferingsの矢じりの彫り方から、
AuthenticなFetishだという確信が持てましたので、購入を決めました。
 このFetishを、Leekyaさんの娘の一人であるSarahさん、Aliceさんの娘であるJuana Homerさんに見ていただいたところ、Aliceさんのものと確認されました。全長4インチの大きなFetishです。とくに、このからだの丸みや重量感は、明らかにLeekyaさんから受け継いだものでしょう。Francisさんの大きな熊のFetishと並んで、貴重なコレクションとなりました。
 Alice Homerさんの家は、Thelma Shecheさんの家の裏口をあけるとすぐそこにある家で、家の前の小屋で、Bernard Jr.さんやJuanaさんが仕事をしています。Aliceさんは非常に親切な方で、Thelmaさんの娘のLorandinaさんは、いろんな所に連れて行ってもらったり、銀細工の手伝いをさせてもらったりしたそうです。Aliceさんは、すぐれたチャンネル・インレイのアーティストでもあります。夫のBernard Sr.さんのものと言われている作品もAliceさんが中心になって制作していて、Bernardさんは、仕上げを手伝うくらいだったそうです。Bernardさんは、兄弟である有名なLambert Homerさんの仕事も手伝っていたそうです。ただ、Fetishに関しては、独自の作品を世に出していました。Aliceさんのものとは明らかに違っています。